年末の火事のこと、火傷させてしまった「あめ」のこと、気にかけていただいてありがとうございます。

あめは昨年4月末に生まれ、直後に母牛あやめが低カルシウム血症で倒れて亡くなってしまい、あまり丈夫に育ててあげることができませんでした。
小柄な身体ながら問題なく過ごしていた中、11月に入り、放牧地で立てなくなってしまうことが何度もありました。

自由に食べられる青草が減っていたため乾草を与えていたのですが、
同じ月齢の他の牛より身体が小さいあめは、
競争に負けて満足に食べられない様子でした。
十分に食べられるよう他の牛とは離し、調子を取り戻したように見えたのですが
火事の前の日に立てなくなり、
具合を見ながら近くで草を燃やそうとしたところ延焼して火傷を負わせてしまい、
もともと身体が弱っていたところに辛い思いをさせてしまいました。
火傷は軽度のもので、小屋の中で毛布をかけて湯たんぽを抱かせて過ごし、一時は回復傾向でした。
下痢をしてから一気に体調が悪化し、獣医さんに点滴と下痢止めを打ってもらったのですが、その甲斐なく、亡くなりました。
あめには、その短い生涯で辛い思いを何度もさせてしまい、とても申し訳なく思います。
あの時こうしていればと、反省するところがたくさんあります。
母あやめとともに、助けてあげられなくてごめんなさい。
同じことを繰り返さないよう、今生きている牛たちの声を聞きながら、まずはこの冬を越えたいと思います。