神奈川県立相模原高校普通科を出て、東京農業大学生物産業学部食品科学科(北海道網走市)で4年間を過ごしました。
畜産を専攻していたわけではなく、元々乳製品が好きで、乳業会社への就活を始めようとしていた時、「黒い牛乳」というタイトルの本に出会いました。
著者は岩手県岩泉町の山地酪農家、中洞正(なかほらただし)氏。
日本の面積の約7割を占める山林に牛を放し、自然に生える草を飼料として乳生産を行いながら、牛の力を借りて山を管理するという酪農手法を始めて知り、すごく素敵な生き方だと感じました。
大学3年生の冬に初めて研修でお邪魔し、このとき初めて牛に触りました。
学生のうちに何度か通い、大学卒業後に中洞牧場へ就職させていただきました。
中洞牧場での4年半の間に、乳製品製造や山の仕事等を含め様々なことを学び、独立を目指して2016年秋に山北町(共和地区)へ移住しました。
標高約700mの大野山で、地域の方々を始め多くの方に支えていただき、共和財産区からお借りした8.8haの土地へ、2018年6月に牛を迎えました。