県営育成牧場の頃も、大野山に広く自生していたチカラシバ。
夏が終わると穂が出始め、それが目に入ると痛いから、牛はチカラシバを食べなくなってしまっ
ていたそう。
放牧地に生えているのはチカラシバばかりなので、他に食べられる草が少なく、輸入乾草を購入して与えるしかないとまで言われました。
そうして9月中旬あたりから、チカラシバは穂を出し始めました。
確かに目に入ると痛そう…。
草が生えているのに、牛に食べてもらえないなんて…!
チカラシバの穂をじーっと見つめるたらちゃん(牛)。
食べてくれないのかー…と思い様子を見ていると、
パクっと。
穂ごと、パクっ。
そうか、穂が目に入る前に食べちゃうんだね…!
他のみんなも、全く気にしていない様子。
ゆかりこは、触ると痛いトゲゲした葉のオニアザミを、パクっ…!
それも食べるのか…!
彼女たちはもうしばらく、大野山の草を楽しんでくれそうです。