3/30夕方、初産のみそらが男の子を出産しました。
産まれた子牛を舐め、立ち上がった後も気にして追いかける母みそらでしたが、お乳を飲もうと近づく子牛を蹴ってしまい、子牛が初乳を飲めません。
初めてのお産で状況を理解しきれず、たまに起こると聞いていたことですが、薫る野牧場では今まで経験がありません。
しばらく様子を見ましたが、季節外れの冷たい雪混じりの雨と北風で子牛が弱ってしまい、小屋へ避難させました。

産まれてすぐの子牛は、母牛の初乳からたくさんの栄養と免疫物質をもらうことで、外の世界で生きていける身体が作られますが、今回それを飲むことができず、体温も下がり、放っておけばおそらく死んでしまいます。
こういう事態のためにと、過去に出産した母牛の初乳に余力があった時、搾って冷凍しておいたものが役に立ちました。
濡れた子牛をドライヤーで乾かし、毛布でくるみ、解凍初乳を温めて飲ませ、次第に体温も戻って活力が出てきました。
ただ、このまま人間が育てるよりも、母牛に任せた方が安心です。
授乳練習のため母みそらをロープで繋ぎ、蹴らないよう器具を付け、子牛の口を母の乳頭へ持っていき吸わせます。
母みそらも次第に慣れ、ようやく雨が止んだ産後5日目に子牛を外へ出し、今後は親子で頑張ってもらうことにしました。

育児は牛まかせの山地酪農ですが、完全に放置してしまうと今回のようなことで命が失われることもあります。
必要に応じて人間が手を貸す判断をすることも大事なのだなと感じました。

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また、全国各地には山地酪農を行う牧場が少しずつ増えています。
ぜひお近くの地域で探してみていただき、そちらで乳製品をお求めいただくことも、山地酪農の応援に繋がります。
どうぞご検討くださいませ。



