れおん(28ヵ月齢)を出荷しました

れおん。
立派な角と大きな身体に育ってくれました。

3年前に雄のたらぞう、れもじろうを出荷した時は、10ヵ月齢と8ヵ月齢でした。

れおんには28ヵ月の間、薫る野牧場で過ごし、山の草をたくさん食べて放牧地の開拓を進めてもらいました。

山の草をたくさん食べて、放牧地の開拓を進めてくれてありがとう。

れおんが生まれたから、母牛れもんから生乳を分けてもらうことができ、母牛れもんは翌年以降も搾乳牛として薫る野牧場を支えてくれています。

乳用種であるジャージーや、ホルスタイン(白黒の牛)の雄は、残念ながら一般の市場では価値が低く、値段が付かないこともあると聞きます。

れおんも、もし一般の市場に出していれば同様で、他の乳用種のお肉と一緒に安値で取引されていたかもしれません。

れおんのことを何も知らない方に食べられるより、薫る野牧場で毎日接している私たちや、SNS等でれおんの成長を見守ってくださっていた方、山地酪農という飼い方を理解してくださる方に、食べていただきたいと考えています。

杉林の中。
母牛れもんのそばで眠る、幼いれおん。
れもんのおっぱいを飲む、れおん。
小さい頃から元気に育ってくれて、ありがとう。

れおんは薫る野牧場で生まれ、大野山の草をおなかいっぱい食べ、よく運動しているため、赤身で噛み応えのある肉質です。

おやつに少し、米ぬか、菜種油の搾り粕、てんさい糖の生産工程で出る残渣(ビートパルプ)を与えていますが、山の草が主食です。

いわゆるサシの入った霜降りのお肉とは違い、脂肪は少なく、草由来の色素で黄色くなり、不飽和脂肪酸を多く含みます。

「かわいそうで食べられない」というご意見もあることは承知しております。

ただ、動物のお肉に限らず、お米や野菜等も含め、私たちはあらゆる命をいただいて生きています。

ひとつの命として、れおんが、食べた人の血肉になることをご理解いただければ幸いです。

お肉になってもらう日まで、できるだけ山で自由に過ごしてもらいたいと思って飼ってきました。

同じ頃に生まれた「あられ」と、よく一緒に過ごしたね。
雪が積もった日もありました。

半分は飲食店さま向けに、もう半分はオンラインストアにて販売を予定しております。

準備が整い次第、お知らせいたします。

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